2018/01/13

学習机の収納棚


 

学習机の収納棚を、神戸市須磨区T様へ納品いたしました。

五年ほど前に、小学生のお子様が使うデスクの注文をいただいたお客様。
その当時は、ひと部屋に姉妹それぞれのデスクを並べて使いたいということで
学校の机のような小ぶりなサイズで作らせていただきました。
今回は、お子様も大きくなり、姉妹それぞれの部屋を使うようにするとのことで、
デスクを広く使えるように、デスクに合わせた収納を作りたい、とご依頼いただきました。

ご要望といたしまして、
デスクと同じ高さで並べて、天板が広く使えるイメージで。
物を仕舞いこみすぎないよう、必要最低限な大きさに。
上には小物を入れる引出し、教科書、本などを並べられるように。


収納棚の奥行き、高さは、デスクにあわせ、幅は、デスクと合わせ全体で90㎝になるように設定。
深めの引き出しを一段、A4サイズの本が並べられるスペースを決めてから、
残り一段は、書類を寝かせて入れることを想定しました。

本を納める下段は、本を並べるだけでは、奥行きが余ってしまうということで、
奥を有効に使えないか、とお客様と考えていきました。
側面から何か取出せるようにするかなど検討していきましたが、
最終的に本が奥まで行かないよう段差を設けることを提案。
本を隠し扉のように考えた、隠しスペースとして使うこととなりました。
板を加えるだけのシンプルな設計ですが、遊び心ある発想を気に入られたようでした。


 
この収納棚は小さなデスクに加えるために作られましたが、
子供が使う小さなサイズのデスクのメリットとして言われるのが、
子どもにとっての自分の場所を作るとともに、
勉強する際、その勉強に必要なもの以外は置きにくいので、気が散るものが近くになく、勉強に集中できる。特に小さな子供ほど、集中力が続かないものなので、効果ががありそうです。
 
小さな机に、小さな収納を加えられたお客様。
必要になった時に少しづつ家具を加えていく。本当に必要とする機能・サイズで。
子どもが大人になった時でも、そのまま子が、また親が使うことも考えながら。
学習するための用途として、必要なくなった場合でも、
机は部屋のサイドテーブルとして。収納棚は、部屋の隅や少し空いたスペースの棚として。
新たな用途としてでも、ずっと使い続けられるように。
小ぶりなデスク・収納を作る背景にはこうしたお客様の考えもありました。

こうして、お子様の成長とともなって、じっくりと部屋の環境を整える。
お子様の様子をみながら、大人になるお子様を想いながら。
大きな学習机だと、場所の制約があって子供に机を用意してあげることをためらいがちですが、
小さなデスクから始める、そんな選択肢も良いのではないでしょうか。



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  【 デスク収納棚 】
    ・ タモ / クリアオイル仕上げ
    ・ 30 × 45 × 70 (cm)
    ・ 72,000円 (税込・参考価格)
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